あの日の約束

目を開けると、真っ先に白い天井が見えた。
(ここ、どこ?私、どうしたんだっけ?)
思い出そうと、頭をフル回転させていると隣から小さく
「ごめん」
と言う声が聞こえた。見るとりっくんが椅子に座ってうなだれており、めいが目を覚ましていることに気付いていなかった。
「ごめん、めい。あの時、俺が助けるって約束したのに」
「覚えててくれたの?」
考えるより先に体が動いた。かろうじで動く右手でりっくんの頭をなで、問いかける。