あの日の約束

「りく。今日、一緒に帰ろう」
「いいけど。なんで?」
「いや、一緒に帰りたいなと思って」
『体調が心配だから』と正直に言うと断られそうなのでウソの理由でなんとかごまかした。
校門を出て、他愛ない話をし、信号待ちをしている時だった。
横に並んで立っているりっくんがふらつき、一歩二歩、前に出てしまった。
ププーッ!
「りく!」
ドンッ!
「めい!」