「ゆびきりげんまん。ウソついたらはりせんぼんのーます! ゆびきった!」
夏真っ盛り。静かな神社に2人分の幼い声がリズミカルに響く。
「はい!これでオーケー!どこにいてもぼくがいちばんにめいちゃんをたすけにいくし、守るよ!」
「ほんとうに?」
「うん!ほらほら、めいちゃん。そんなかおしないで!いつもみたいにわらってよ」
りく君が辛抱強く背中をポンポンとたたいてくれたおかげでこぼれそうな涙を必死に拭う
「ありがとう!りっくん」
「そうだ!これあげる!」
そう言って私の手にのせられたのは小さなお守りだった。本当にもらっていいのかとオロオロしているとりっくんがズボンのポケットからもう1つ、同じものを出しニッコリ笑った