呆然とフローラがドレスを見つめていると、不意にキスをされそうになり、咄嗟に手で塞ぐ。すると、クラウディオの開かれたアンバーの目は暗く冷たいものになっており、「ひっ！」とフローラの口から悲鳴が漏れる。

「……正直、痛い思いはさせたくなかったんだけどなぁ」

フローラは壁際にクラウディオに追い詰められ、両手を拘束されてしまう。怯えるフローラをクラウディオは優しく撫で、ブラウスを無理やり引きちぎった。

これから何をされるのか、フローラは想像して涙が滲む。フローラの服に隠れていた白い肌をクラウディオは遊ぶように撫で回した後、フローラの細い首筋に勢いよく噛み付いた。

「ッ！痛い！」

フローラは逃げようとするが、強く両手を掴まれており、体はクラウディオが密着していて逃げられない。しばらくすると、じゅるりと何やら音が部屋に響き、頭がボウッとしてくる。

「これだけ吸えば、貧血で動けないでしょ？」