夢を見た。


誰かが私を呼ぶ夢だ。


「……り!……わり!」


私を呼んでいるあの人は誰?


私はなんと呼ばれているの?



懐かしさを感じる暖かい声に
酔いながら、たくさん考えた。

何も思い出せない。


大切な何かを忘れてしまったのだろうか。



それは本当に大切なものだっのだろうか?



『…くん!』



私は誰を呼んでいるの?



もう少しでわかりそう。

でも確信的なことは何も掴めない。
もどかしい夢にもがきながら目が覚めた。