「桃、お前一応測ってみなよ」


「120センチくらいあるよ!」


「ふはっ」と、バカにしたように笑ったハルくん。


もう〜!
本当にイジワルなんだから。



「きゃ〜っ!!!!」

「もうむりぃ…っ」


乗車中、「まじで景色綺麗」とかなんとかいってるハルくんとは反対に、わたしはずーっと最初から最後まで目を瞑ってた。



はぁ…はぁ…


「うぅー…」


乗り終えて、ベンチで休憩。

もう泣きたいぐらいに怖かった。


「マジでやばそう。へいき?」


顔面蒼白なわたしの背中を軽くさする。


「う、うん…」



なんとか。本当になんとか大丈夫。


はぁ…やっぱりジェットコースターなんて乗るもんじゃないね。



「必要なら水買ってくるけど」