「…っ」


「俺のそばにずっといれば?そうしたら守ってあげられるけど。今日みたいに」



全身が痺れた感覚がした。

まるで雷に打たれたみたいに。



上から目線な口調だなって思うし、やっぱりイジワルだなと思う。


だけど、その言葉のどこかにはハルくんらしい“優しさ”が含まれていて。


どれほどぶっきらぼうで不器用でも、わたしにはちゃんとハルくんの想いが伝わってるから。



何も言葉を発さない私に、ハルくんが問うた。



「なに。俺がそばにいたら不満?」


「ううんっむしろ嬉しい」


ハルくんが隣にいると心強いし、話し相手にもなってくれるもん。


だから最高級の笑顔で答えた。



「っあそ。ほら、もう早く帰るよ」