⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中

視線を感じるから手がプルプルしてうまく切れない。


「めっちゃ震えてんじゃん。野菜が泣いてるよ」


「な!」


一体誰のせいだと思ってるの!

どう考えても晴翔のせいでしょ!



近い距離と熱い視線に耐えながら切り続けると_


ぎゅっと、包丁を握る私の手の上に晴翔の手が重なった。



「俺も一緒にやってあげる」


トントン…と落ち着いたリズム。

うぅ、近い……!

全然嫌じゃない…んだけど、ちょっとでいいから離れてほしいっ。



これじゃあ集中できないよ。



でも、これはまるで……


「桃と結婚したら毎日こんなんなのかな」



私の心の内を読み取ったように呟く。


ー…わ、私も同じこと考えてた。


晴翔と結婚したら毎日がキラキラしてて楽しいんだろうなぁって。