「うわ〜マジでベタ惚れじゃん!」


「ウザ…まぁ早く仲直りしろよ」


言葉がぶっきらぼうだけど、そこにはちょっとの〝優しさ〟が込められていた気がする。



「裕太くんなら大丈夫だよ!愛莉ちゃんだってこのままは嫌だと思うから。…応援してるね」


「2人ともさんきゅ!俺、頑張るわ」


その瞳はキラキラとしてて、きっと上手くいくー…そんな感じがした。



昼休み。

裕太くんが行動に出た。


「愛莉、話があるんだけど。一緒に来て」


「っやだ!どうせ別れようとか言うんでしょ…?」


プイっとそっぽを向く愛莉ちゃん。



……頑張れ裕太くん!

私たちがどうこう手出しをするにもいかないから、ただ心の中で応援する。


「違うから。いいから来て」


グイっと否応無しに愛莉ちゃんの腕を引っ張って連れて行く。