⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中

「藍川くー…」


言いかけたけど、言い切れない。



藍川くんの手が私の口を塞いだから。


「拓哉、でいいよ。もうクラスメイトなんだしかしこまらないで」


「う、うん。わかった」


「じゃあそろそろ戻ろうかな。ありがとう、楽しかった。…じゃあね、桃ちゃん」


「練習頑張ってね…!」


ニッコリ笑顔で拳を突き上げて、走り去って行った。



私もそろそろ戻らないと!

ジュースを片手に急いで教室に戻る。


ガラガラッ

なかにはまだ2人がいた。



「遅かったじゃん」


「あ、うん。ちょっとね…」


「あはは」と愛想笑い。


何事もなかったように席に座ろうとしたけど、できなかった。


「桃のくせに、なに浮気してんの?」