⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中

今のわたしは〝弱い〟から、晴翔と目を合わすことなんかできない。


伏し目がちに呟いて今度こそ教室を後にした。



ガコンッ

はぁー…。

ほんと、自分が惨めに思える。


これじゃあ彼女失格だよ。



コンクリートの壁に寄りかかって、ジュースを飲んでいると_


「浅見さん?」


ー…え?

いきなり声をかけられて、顔を向けると隣のクラスの藍川拓哉(たくや)くんがいた。

去年は同じクラスで、たまに話すぐらいの関係だった。


藍川くんはサッカー部に所属していて、爽やか青年。晴翔に次いでの人気者。


サラサラな黒髪が印象的なイケメン。



「こんなところでどうしたの?」


「えと、喉乾いちゃって。藍川くんは?」


「今おれ休憩でさ。ちょっとだけ話し相手なってくれない?」