⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中

まるで夫婦の漫才みたい。


「…ダメ?わたし、ここに来たばっかりで友達もいなくて。だから頼めるの成瀬くんしかいないの……」


小暮さんの、落ち込んだ寂しそうな声。



はぁ…
なんでさっきからやけに会話がはっきり耳に聞こえるんだろう。

たぶん、意識してるからだよね。


意識してるから余計にそれに敏感になって聞こえちゃうの。


本当は聞きたくないはずなのに。


「…で、どこが分かんないの?」


ピクっ
思わず身体が反応した。

一応返事するんだ…なんて、意味のわからない感情になる。


「!えっとね…ここかな」



モヤモヤ

真っ黒い感情が芽生え始める。


「ここはこうやって…そうそう。簡単でしょ?」


「すごーい!成瀬くんのおかげで解けたよ。ありがとう!」