私が返事をするよりも先に繋がれた手。


ー……大きくて、優しい。


ふと、頭にハルくんの顔が浮かぶ。



〜っなんでハルくんが出てくるの?

頭をブンブンっと横に振って頭の中から追い出した。



ヒュ〜…パーンっ


花火が上がり始めた。


「わぁ…っ綺麗」



赤、青、黄、ピンク…色とりどりの花火が宙に舞う。


その光景は絶景で花火の音が心臓にドーンっと響いた。



「先輩、綺麗ですね」


「綺麗だね。…ねぇ桃ちゃん」


「…どうしたんですか?」



ふと、名前を呼ばれて先輩をみると、私をジッと見つめていて。