ハルくんにしたら単なる幼馴染かもしれないけど、私はもう……。


届かない想い。


きっと口にしたら全部が壊れちゃう。


だから、この想いには蓋をする。

だってその方がきっと良いから。


_今まで通りの幼馴染でいよう。



「桃、熱はかった?」


「ううん。はかってないよ」


そういうと、ピタっとハルくんの手がおでこに触れる。


な、なに?
なにしてるの??


その間も心臓は破裂しそうなほどドクドクいってて。


「…あっつい。ん、これではかって」


渡された体温計で熱をはかる。



ピピッピピッ


「何度だった?」