ゆっくり、確実に歩いている私たちだったけど…


人の手が出ている井戸を通り過ぎたとき。


「ぎゃぁぁぁぁっ」


悲鳴と共に、髪の毛の長い女の人が飛び出してきた。



「〜っ!!キャーっ!」

それを見た途端大失踪。


ハルくんの私を呼ぶ声が聞こえたけど、そんなのお構いなしで走り去る。



もうむりぃ…っ!



無我夢中で走ったけど……ここ、どこ??


近くでハルくんの気配すら感じない。



もしかして………はぐれちゃった、?


う、嘘でしょ。
どうしよう…!!!


ハルくん無しじゃ私…出口まで行けないよ。