そして、放課後になっても彼にチョコを渡せないまま、家の前まで着いてしまった。 視線を横にずらすと、私の家の隣には彼の家。 彗くんは部活してないから、そろそろ家に帰ってくる時間だと思う。 未だバッグの中に入っている彼用のチョコ。 頭の中で何回でもしたシミュレーションでは、もう彼の手元に渡っていたはずなのにな‥‥‥。 どうしようか悩んでいると、ふと、“あるもの”に目がいった。 もう、こうなったら最終手段にでるしかない!