でもあの様子だと彼女は居なくても、遊んでいそうだ。門限を過ぎて帰ると沼西さんに殴られている。そういう意味では生傷は絶えていないかも。 「あれ、依知一人?」 「ただいま。コタは遊びにいった」 「元気ねえ」 母もそれを理解したように笑った。 大学生活は順調に楽しかった。 宇佐川さんはテニスサークルに入っていて、山田さんは農業ボランティアをやっているらしい。 わたしも何か活動に入ろうと思ったけれど、どこかで家のことが漏れたらと考えて、止めた。