「お風呂いいよ」

笑顔で話しかけてくれる。

「あ、はい」

「電話してた?」

「はい、たけちゃんでした。郡司さんのこと気にしてたみたいです」

「ああ、そう・・か。仲良いんだな」

「そうですね。四半世紀 幼馴染みですからね。お風呂行ってきますね」

「うん」

「先、食べてても構いませんよ?」

「いや、せっかくだから待ってるよ。一緒に食べよう」

「わかりました。猛ダッシュで入ってきます!」

「いや、ゆっくりでいいから」

さらに笑顔になった郡司さんを見て、萌えながらお風呂に入りにいった。

本当にちょいダッシュでお風呂に入り、上がると郡司さんが映画を選んでいたところだった。

「あがりましたー」

明るい声で話しかけた。

「おお、お疲れー。今なに観ようか検索してたんだけど」

「なにかいいのありました?」

テーブルには至れり尽くせりで、なにもしなくていいように準備が整えられていた。

「そうだな・・・とりあえず飲みたいから、座って」

「あ、はい」

本当に待っててくれたんだ。飲んでも良かったのに。・・・嬉しい。

ソファーに座ると、郡司さんはビール。
私は昨日と同じ生レモンのソーダ割り。
今日は郡司さんが作ってくれた。

2人でグラスを持って

「お疲れさまー」

と、仕事もしていないのに、お疲れさま乾杯をしたのだった。

2人で一気にお酒を流し込む。

「あー、美味しい」
「おー、うまいな」

この辺からしても色気ゼロ。