あれからオレは、強靭な男たちの説得を続けていたが、説得も虚しく目的地に着いてしまったらしい…
 
 
 
それと、驚いた。
その場所がここらでは超有名な飯塚家と呼ばれる屋敷だったのだ。
 
 
 
「…おいおい…」
 
 
 
これにはさすがにオレも焦るって!!
 
 
 
「な、なんでこんなとこに…?」
 
 
 
もうオレには意味がわからない。
 
 
 
「そりゃ決まってるじゃないか。俺たちの雇い主だからだよ」
 
 
 
いや、そんなこと言われても…
 
 
 
「お前らの雇い主だかなんだか知らないが、こんな大物になぜオレがさらわれなあかんのだ…?!」
 
 
 
それが聴きたいことだった。
 
 
 
「そんなの俺たちもわからんよ…」
 
 
 
ま、ごもっともな意見だな…(汗)