「エコバッグを渡します」
「渡されました」
「ひらいてください」
「ひらきます」
並んでいるあいだにそんなことを話して、わたしたちの会計の番になって、店員のお兄さんがバーコードを読み取っていくピ、ピ、なんて音。
「……奇跡的にも1000円ぴったりなんですが」
「あれえ、おかしいな」
「……計算は?」
「するわけないよね」
まあ奢られてくださいよ。言われたから、映画館代はわたしが出すね。いや俺と行く予定を取りやめてほしいかな。
「茅ヶ崎サン、入れていってください」
「りょうかい」
エコバッグに詰めて、詰めて、駄菓子ひさしぶりだなあ、って。というか、あ。



