「いちごミルクにしようかな」
「じゃあ俺抹茶オレで」
「……コーヒーにしなよ。てかして」
「なんで?」
「わたしがひとくち飲みたいから」
あ、また、お兄ちゃんみたいな顔。ずるい。それやだ、わたしが年下扱いされてるみたいじゃん? まあそういうことなんでしょうけども、でもさ、同い年なんですよわたしたち。
「コーヒーにしてあげるから、そんなかわいい顔しないの」
「何回言われても奢らないよ?」
「あれ? おかしいな」
お菓子だけに? 言おうとしたら、口を開く前にデコピンをくらった。痛い。
「決まったならレジ行くよ」
「うん」
自分の買うものを受け取ろうと、カゴの中を覗き込む。そうしたら、あ、なんて町川が言って。
「何?」
「俺どうしても小銭が欲しいから、ここは俺に払わせてくれない?」
「……いいけど。わたしのぶんと足したら、町川のぶんだけ買うよりも1円玉が多くなるとか? 計算したの? 早いね」
「まあそんな感じ」
まあそんな感じ、って何?



