「あとさ、折り紙しよ」
「小学生のときにもどろう大会?」
「うん。町川、不器用そうだね」
「器用だよ。案外ね」
「……いままでの記憶で、町川の手先が器用だったためしがないんだけど」
「たまたまだよ、それ」
あとさあとさ。何?
「折り紙で手紙書こ」
「あー、いいね」
「それで、わたしたちはラブレターにしよ。あげるね」
「……それ、あげる相手に先に言っちゃうものだっけ」
「だってわたしと町川だからね」
それもそうか、なんて、町川はわらった。くしゃりとした笑顔。そう、それが好き。
町川まちかわ、あのね、好き。
俺も茅ヶ崎のこと、駄菓子と同じくらい好き、なんて、それはいったいどのくらいでしょう。
ひさしぶりの駄菓子を食べて、ゆったり話して、その感想ではかれるのかな。
町川はにやりと決め顔でわらって、すぐに「やっぱはずい」と顔をそらした。
Fin.



