「お久しぶりです、すみませんジャージで」

「構わないよ、テニスの試合だったんだろ?」

「はい」

「試合の後に行くって父さんに言ってたから」

「うん」

夏休みの日程表をもらって、入る日などの説明を受けた

真由香は月曜日から金曜日の午前中になっていた

長期休みはサークルは休みになる

亮介さんのサッカー部は練習はあるものの大きな大会はないとのことで、自主練として出なくてもいいらしい

「分からない事があったら亮介に聞くといい」

「亮介さんに?」

「長期休みは僕はほぼ毎日1日教えるよ」

終わったら真由と会うからね

お父さんに聞こえないように耳に囁いてくれた

「そうなの?毎日、凄いね」

「うん、あっ父さん、8月の15日と16日に真由香ちゃんの実家に行ってくるから」

「わかった、後で母さんにも言っておきなさい

亮介からじゃないと母さんは拗ねるからな」

「はい、じゃあ連絡しとく(笑)」

「失礼します」

真由香も亮介の後をついていった

車に乗り込む

「亮介さん、ほぼ毎日入って貴重な休みなのに田舎に行くのやめる?

友達と遊べないよ」

「なんで?、行きたいよ、泳ぎたい!

休みだから真由といたいんじゃん(笑)」

「ありがとう……ほんとボロい家だけど」

「真由の育った所を見てみたい」

「じゃあ、お母さんに言っておくね」

「うん」

亮介さんに送ってもらい部屋に入った真由香は母親に電話した

夏休みに帰ることと、お客様用の布団を1組準備しておいてと……

駅までの迎えを智也くんに頼もうかと言われたけど、車で帰るからと断り

昼頃着くからと告げた