「真由香はサークルはどこか考えてるの?」
「まだなの、明日サークル勧誘日でしょ?
運動系に入りたくてね」
「ほんと?」
穂乃香は嬉しそうに前のめりになってきた
「うん、私は体育教師になりたいの、穂乃香は?」
「私は英語教師よ、あのね運動は私は苦手なんだけどね、真由香に紹介したいサークルがあるわ!」
「もう、決めてるの?」
「うん、お兄ちゃんがいるサークルなんだけどね、お手伝いで入るの」
「何のサークル?」
「明日、一緒に連れて行ってあげる
私ね午後からちょっと顔を出して帰るの」
穂乃香の携帯が鳴った
「あっ、お兄ちゃんだ…ごめん!
私行くね、明日ね〜」
午後からは授業はなく、真由香も家に帰った
2時か…まだ全然早いな
今日は朝から少し曇っていたので
部屋干しをしていた洗濯物をたたみ、掃除をし始めるといつの間にか夢中になっていた
時計を見ると5時だった
早いけど公園を散歩してみようかな
少し早いが真由香は家を出た
「あれ?」
昨日の場所のベンチに先輩が座って携帯を見ていた
私の声が聞こえたみたいで先輩は顔をあげた
「早いね(笑)」
「散歩でもしようと思いまして、先輩こそ早いですね」
「うん、大学から帰らずに時間潰してた、どうぞ」
真由香は先輩の隣に座った
何時間前からいたんだろう
「いつからここに来てたんです?」
「んー、どうだろう」
はぐらかされた?きっと昼過ぎ?
今で1時間前だしな



