亮介は真由香が持っていたペットボトルのお茶を飲んだ

あっ、私も飲んだのに……

あまり気にしない人かな?

ちょっと動くよと言ってゴミを片付ける

「真由香ちゃん、汗かいてるだろ?

タオル濡らしてこようか?」

「あっ、ポーチ取って下さい、体拭くもの持ってるんで」

亮介さんは僕はシャワーしてくるからゆっくり拭くといいよと言ってくれた

時間を作ってくれて凄く気遣いのできる人だなと思った

シャワーから戻ってくる時もノックをしてくれて確認もしてくれた

やる事がすべてスマートだ

やっぱりモテる人はスキルが違うのかな

ソファーベッドで横になり2人はテレビを見ていた

亮介さんは私の腰をゆっくりさすってくれている

痛くないくらいの力の入れ方で

「あの、少し起こして下さい、トイレに行きたくて」

真由香は恥ずかしそうに亮介に告げた

「うん、ゆっくりね」

亮介は真由香を支えてトイレ前まで連れてきてくれた

「スボンはおろせる?」

「大丈夫です」

「出る時に呼んでね、リビングにいるから」

「はい」

イタタッ

ズボンと下着を下ろすのがこんなにつらいとは

少し時間はかかったが何とか自分で出来た

「亮介さーん」

亮介さんがすぐに来てくれた

「夜中でも起こしていいからね」

「はい」

2人はまた横になった

「はぁ」

真由香からため息がもれた

「どうかした?」

「昨日も熟睡できなかったのに、今日もかな〜って」

「昨日?僕はよく寝たよ」

「だって……亮介さんが離してくれないから」

「お酒も入ってたしね(笑)こっち向ける?」

ゆっくりと反対方向を向いた

今度は真由香を抱きしめて優しく腰をさすってくれる

だから近いんだよね〜

ドキドキする