「僕どうしたんだろ」

引き出しを開けてスウェットの下を探す

「今は熱いからもういいよ、布団に入るし」

真由香はそのまま布団に入った

「ダメだよ、そんな格好でいたら僕が我慢できなくなる、抱きしめて寝れないじゃん」

「……いいよ」

「え?」

亮介はベッドの方を見た

真由香は既に布団に入っていた

「どういうこと?真由?」

「知らない、もう言わないから……」

真由香は布団を頭から被った

亮介は引き出しを閉めてベッドに行く

「……真由」

亮介さんは優しいキスをくれた

「ホントに?」

「知らない……」

「ずっと抱きたかった

毎週一緒に寝てるのに……

でも真由は恐いんだろうなって」

「確かにそうだったよ

きっと今日真っ直ぐ帰ってたらまだかもしれなかった

でも穂乃香のケーキと誕生日と服と色々重なってこういうタイミングかなって(笑)」

「言っとくけどわざとじゃないよ?」

「わかってるよ、亮介さんの天然ぶりには本当に真由は笑わせてもらって亮介さんといると楽しいよ」

「うーん、ちょっと複雑(笑)」

「亮介さん……好き」

真由香は亮介に抱きついた

「優しくするから無理なら言って」

「うん……んっ……」

亮介さんはたくさんの女の子と経験してる

きっと初めての子ともたくさんしてるはず

私はずっと恐かった

大事にしてくれるからこそなんだけどこういう事は別で私には体はそこまで求められてないのかなとか色々考えた

私が堂々と亮介さんの隣を歩けばもっと早くこういう事はしていたかもだし

私があまり付き合ってることを言いたくなかったから手を出さなかったのかなとか