それから、1ヶ月程経ったある日。

 私は朝起きて、身体のだるさを感じた。
「ダルい。ヤバ。」
 熱を測ると、39.0℃。
 
 母に言い、学校を休んだ。
 けいの送り迎えは、母がしてくれることになった。
「ごめんね。仕事言ってくるね。
 ゆっくりしててね。」
 私は薬を飲んで寝ていた。

 私は寝ていた。

 インターホンが鳴った。
 動く気がなくて、居留守を使った。

 誰かが入ってきて、階段を昇ってくる足音がした。
 怖かったが、動けず、ベッドにいた。