「し、親友…」
彼方くんと新谷くんが親友!?
優しさマックスの彼方くんと、最悪マックスの新谷くんが?
なんで!?
……はっ、まさか、新谷くん、わたしとのキスのこと、彼方くんに言ったりしてないよね?
そこまでは、さすがに、ね?
ないよね?
じーっと新谷くんを見つめる。
すると、カチリ、目が合ってしまった。
「…ふーん?」
「っ、」
なに、今のは!
右だけ口角上がってた。
見透かしたような、そんな表情。
「俺と沙葉も仲良いーよなあ?」
「は!?」
「またまたとぼけちゃって。忘れたの? 俺らがこの間、」
「〜っ、あははは、そう! この間、放課後話してたら、息合っちゃって! 今では普通に仲良しだよ、ね!」
強引に話をつくって鋭い目力を送る。