「あ、あ……。咲先輩……」


焦ってそう口にする雅。


この美少年の名前は咲と言うらしい。


「なんで、環さんがオシャレしたら笑えるのか聞いている……」


困った表情を浮かべた雅。


「べ、別に悪気が有って言った訳じゃないんです……」


雅はそう言うと、トイレを出て走り去ってしまった。


咲先輩と瞳が合わさる__


「どう考えても悪意の有る言葉だよね……」

「……」

「そうだ!
さっきの子見返したら良いと思う……。
凄く良い作戦でしょ?」