これを溺愛だとは認めない!

「な、何でだろ、う……?
ただの気まぐれかなんかかなぁ……?」

「ねえ、吐き気がするからトイレ行っても良い?」

「う、うん……。大丈夫かな……?」

「大丈夫」


そう言った、雅の言葉は氷のような冷たさを感じる。


怠そうに歩き、トイレに入った雅。


私は雅に嫌われている。

それなのに、保健室に行くお供として私を選んだ雅が不思議で仕方ない。


少し待っていると、トイレのドアが開き雅が現れた。