これを溺愛だとは認めない!

「環。お願い出来るか?」


嫌な予感がするけど、断る勇気も出ない。


「はい……。行ってきます……」


椅子から立ち上がると、雅の横に並び保健室に向かう。


教室から私達が見えなくなった瞬間だった__


「環さん。正直に話してね……」

「う、うん……」

「風先輩は何で、環さんに会いに来るの?」


一瞬、風先輩とメッセージのやり取りをしている事を知ってるのかと思って不安になった。


でも、違うらしい。