あっという間に、窓の周りに女子の群れが出来た。


「風先輩!なんか用事ですか?」

「お前等に用事なんてねーよ。
そこだけよ!たまが見えなくなるだろーが!!」


どうやら、彼は有名らしい。


名前は風で、学校の先輩で有る事がわかる。


それにしても、口が悪い__


「たまって何ですか?」


疑問そうな表情で、風先輩に話し掛けて居るのは山川雅。


一軍女子で有る彼女は、今時で凄く可愛い女の子なのだが、私は苦手。


「お前には関係無い」

「もしかして。たまって、環さんの事ですか?」