これを溺愛だとは認めない!

「じゃあ、ゆっくりしろよ」


そう言ったかと思ったら、水色のカーテンが閉められた。


やっと、一人の空間。


ポケットからスマホを取り出し暇を潰そうとした瞬間勢い良くカーテンが開いた。


「あ、何か有ったら呼べよ!俺、図書室に居るから!!」


さっきまで、泣きそうな顔をしていた風先輩。


だけど、今は悪そうな笑みを浮かべてこちらを見ている。


なんか、怖い。


「なんだ!たま!!お前、スマホ持ってたのか?」