これを溺愛だとは認めない!

ベッドに寝かされて、頭を軽く撫でられた。


「安静にしろよ……。

隣に着いてたいけど__、嫌だよな?」


そう言って、悲し気な表情を浮かべる風先輩。


心配しているの?
心配したふり?


私には風先輩の気持ちなんて分からなくて、軽く頷く事しか出来ない。


「そ、か……」


きっと風先輩は自信に溢れた人なんだと思う。


そう思うのに、目の前の先輩は震えた声で悲しそうな顔。


風先輩に対する、私の反応は最悪だと思う。


でも、どうしても自分を守ってしまうんだ__