これを溺愛だとは認めない!

「ああそうだよ!
たまは俺のペットだからな!」


ち、ちょっと!


「ペットてなんですか!?」


たまに見せる少年みたいな笑顔で悪い人じゃないんじゃないか思ったけど、やっぱり最悪だ__


「たま!猫みたいだろ?」

「そうじゃなくて!!
やっぱり、私の事からかっていたんですね!!」

「……」


今にも泣きそうな表情を浮かべる、風先輩。


泣きたいのはこっち……。


そう思って、保健室から出ようとした瞬間に身体が浮いた。