これを溺愛だとは認めない!

値段は二つで六万ちょいと安い。


それでも満足感が有るのは、たまとお揃いだったからかも知れない。


商品をお買い上げして店から出た俺達の指には、お揃いのリング。


それが、付き合った証みたいで嬉しい。


「たま」

「あ、の……。指輪を買って頂きありがとうございます!」


頭をぺこりと下げるたま。


「それくらいいいよ」

「でも、買って貰ってばっかで……」

「俺が、たまと付き合った記念みたいな物が欲しかっただけだから!」