これを溺愛だとは認めない!

「ふ、風!!ありがとう!」


びっくりした表情でこちらを見た風先輩が、嬉しそうな顔で笑う。


「ずっと、風って呼べよ!」

「な、慣れていきます……」

「そだな」


風先輩の大きな手が、私の頭を優しく撫でて幸せな気分になれた。


「そろそろ昼飯の時間だな!」

「あ、お弁当有ります!」

「やったー!!
たまの作る弁当まじ美味いんだよ!!」


風先輩の広い部屋で弁当を食べる事に、違和感を感じてしまう。