頑張れば頑張る程、自分自身が答えてくれるように思えた。


「も、もしかしてあれ環さん!?」

「めちゃくちゃ可愛くなってない?」


そんな男の子達の会話が聞こえて来て、嬉しい気持ちになった。


私が変わった事に気付いてくれる人が居る。


「おい、たま!!!」


教室を覗き込む風先輩を見て、新しい感情が湧き上がる。


それは、風先輩に対する好きの気持ち。


私が誰にも見向かれない容姿の時から、風先輩は私を大切にしてくれた。