それでも、風先輩のバイクの後ろに乗り家に帰る時間がやって来る。


「ふ、風先輩!

今日は本当にありがとうございました!!
私、少しだけ自分に自信持てそうです!!」

「良かったな!」


風先輩が優しい顔で笑い、私の頭を撫でた。


その手の平の温もりをもっと感じていたい。

そう思いながら、家に帰ると制服を脱ぎお風呂に入った。


制服は着るだけだから、明日も同じ格好が出来る。

ただ、今日のメイクをいかに再現するかが難しい。