あっという間に放課後になり、教室で風先輩が来るのを待ち詫びる。


教室に入ってきた風先輩が、雅を睨み付けた。


「雅!どうして、てめえが居るんだよ!」

「レンちゃんとは友達なんだから、良いじゃない?」


友達__

最近は、雅とも打ち解けて来た気がする。

友達ごっこなのかもしれないが、いつか本当に友達になれたら嬉しい。


「帰れ!!」


風先輩が怒鳴った瞬間、私の手を取り上目遣いで見つめる雅。

やばい、女の私からみても可愛い__


「レンちゃん……。一緒に行っていいよねえ?」

「う、うん」