これを溺愛だとは認めない!

スマホを取り出すと、咲に送るメッセージを打つ。


〖図書室に集合な!!〗


ゆっくりと図書室に向かうと、保健室から出て来た咲と目が合った。


「なんだ?具合わりーのか!?」

「あ、うん。少しフラフラする……」

「じゃあ、保健室で寝とけよ!!」

「風が呼び出したんでしよ?」

「あ、そっか!とりあえず、横になれ!!」


咲を寝かすと、ベットにドカッと腰掛けた。


「なあ、咲」

「ん?」

「たまって本当可愛いよな?」


俺以外が見たたまはどうなのだろう。

どうでも良いが、たまが自分に自信がない理由を知りたい__


「可愛いていうか、磨けば光るタイプじゃない!?」


へっ!

たまが磨けば光るタイプ!?

まあ、確かに垢抜け切らない部分は有るが、素材が可愛すぎて……。