これを溺愛だとは認めない!

後を追いたい衝動に駆られたが、その場を動けない。


正直、ひと目見た瞬間何故か幸せを感じたのに……、足りない。


しかもなんだ。


たまを見た瞬間はすごい喜びの感情を感じたけど、無視されて凄く落ち込んだ。


今まで、女ごときに感情が動いた事は無い。



ヤバい。

さっき顔を見たばかりなのに、また会いたくなって胸が締め付けられる。


「なんなんだよ……」

「風先輩どうしたんですか?」

「どうもしねえ!」

「は、はい。しかし、さっきのたまってウケますね!
俺も環の事たまって呼ぼう!」