これを溺愛だとは認めない!

「ち、ちょっとだけ、友達になってみようかと思います……」

「は、はあ!?」


納得行かないて言わんばかりの、風先輩の気持ちは分かる。


でも、私、ほんの一日で良いから……


教室に友達が居るという幸福感を味わいたい。


「たま!!」

「は、はいっ!!」

「お前、アホなのか!?」


そうだよね。


きっと、雅は私と友達になりたい訳じゃない。


むしろ嫌っているはずなのに、にこにこしながら私に近付いて来る雅に注意しなきゃいけないのに__