これを溺愛だとは認めない!

喋りながらバトミントンをしている内に、あっという間に体育の授業は終わった。


ひとりぼっちの授業の時は、やたら長い時間に感じていたのに……。



「ねえ、レンちゃん!!」

「ん、ん?」

「体育の授業楽しかったんじゃない?」


全く、雅の言う通り。

でも、これは本当の友情なんかじゃ無い__


そう思うのに、体育の授業が終わってからも付きまとう雅を邪険には出来ない。


「う、うん……」


嘘に塗れた時間でも、幸せに感じた事が忘れられない。