これを溺愛だとは認めない!

「環さんって、名前なんて言うの!?」

「れ、レンゲ……」

「そっか!じゃあ、レンちゃんて呼んでも良いかな!?」


人生で私の名前を呼んでくれたのは雅と親だけ。


大体の人が私を苗字で呼ぶ。

だから、ずっと名前で呼ばれる事に憧れていたんだ__


確かに、〖たま〗というあだ名も悪くはないが名前だと百倍嬉しい。


「う、うん……」


絶対友達になんてなれないと思っていたのに、バトミントンをしながら話すと楽しい。