これを溺愛だとは認めない!

不思議そうな表情で俺を凝視する咲。


「その目はなんだよ!」

「いや。風ってお気楽でいいなと思って……」


俺がお気楽って、どういう事だ?


そんな事を考えながら、たまとお揃いのスマホカバーに変える。


そんな俺をジーッと見つめる咲。


「な、なんだよ!!」

「いや、今の風ってかなりイカついのに……、猫のスマホカバーなんて可愛いなて思って……」


なんだよ!


「たまと上手く行ってる俺が羨ましいのか?」

「いや、誰かをそんなに好きになれる風が羨ましいのかも知れない__」