とうとうたまとの別れの時間になってしまった。


寂しいが幸福感に満たされた不思議な気分。


ただ、ひとつ俺を悩ますのはBIGサイズの黒猫のぬいぐるみ。

あんなもの、咲が取った様な物だからゲームセンターに返してやりたい所だ。


ただ、たまが気に入った様子だから持って帰る方法を考えた。


たまだけタクシーで帰す?


とか、考えたけどまたたまをバイクの後ろに乗せたい。


あ……そうだ……。


口角をぐにゃりと持ち上げ咲に近付く。