「なぁ、お前の学校に髪を1本に縛っていて眼鏡掛けた女居る?」


何故だかは、分からない。


ただ、もう一度会いたくて仕方がないのは何だろう。


その気持ちは高鳴るばかりで、女が着ていた制服の中学校の知り合いに電話を掛けてしまった。


「風さん。何か有ったんですか?」

「居るか居ないか聞いてるんだけど」

「眼鏡に髪をひとつ縛りですか……」

「あ、あとめちゃくちゃ可愛い」

「居ないですね……」


すぐ見つかると思っていたから、苛立ちが募る。