これを溺愛だとは認めない!

たまと入れ違うように、俺に気付いたミーハー女が近付いてきた。


「風先輩っ!!」

「こっちに来るんじゃねーよ!」

「やだ、冷たい……。
先輩……。もっと、優しくして下さい」

「誰がお前なんかに……」



そう口にして思い出したのは、たまが優しい男が好きだという真実。


「ねえ、先輩は環さんと付き合ってるんですか?」


突然の質問にコーヒーを吹き出してしまいそうになっとしまう。


でも、付き合ってると思うからこその質問だよな。よし!!!