跳ね出しそうな足取りで、景品を取り出す風先輩。

子供のようにキラキラした瞳で、取れたてのスマホカバーを手渡してきた。


「あ、ありがとうございます。でも……」

「どうした?」

「ふたつは要らないと思うんで……。あ、そうだ!!」


スマホカバーふたつも必要に無い。

でも、せっかくふたつあるのだから友達の証にお揃いにしたい。

そういうのに、憧れていたの……。


「んん?」

「もし良ければ、スマホカバーお揃いにしちゃいませんか?」


て、このデザインじゃ男の人にはきついかな?と、思ったのに__


「別にいいぞ!」


私の提案を受け入れてくれて、嬉しい。


「ありがとうございます!
お揃いの小物とか、憧れていたんです!!